観劇メモ

人情が敗北する時――三月大歌舞伎『熊谷陣屋』感想

一言感想:主従の掟に敗北した男の透明な絶望が涙腺にくる名舞台 松嶋屋、とりもなおさず、片岡仁左衛門丈のお芝居をちょくちょく見るようになり、約5年が経とうとしている。 歌舞伎を見始めたきっかけは孝夫さん狂いの友人の手引きだった。元々日本の古典(…

夢見ること、その肯定――宝塚宙組『アナスタシア』感想

少し前に、宝塚宙組『アナスタシア』を宝塚大劇場で観劇しました。完全に周回遅れですが、自分用のノートとして観劇メモを残しておきます。 実は人生2度目の宝塚でしたが、確り楽しみました。 1.総論感想 いいお芝居でした。脚本は面白く、役者はうまい。…